こんにちは。丹波市の山下手芸店です。
本日のブログでは、かぎ針編みの人気テクニックのひとつ「パプコーン編み」をご紹介します。特に今回は「長編み5目のパプコーン編み」を、手前に出す方法で解説していきます。
パプコーン編みとは?
パプコーン編みは、その名の通り「ポコッ」と立体的に飛び出した模様が特徴の編み方です。海外のパターンでは「Popcorn stitch」と呼ばれ、日本でも花びらやドットのような装飾を作る際によく使われます。編み地にリズムが生まれるため、シンプルな作品でも可愛らしく仕上がるのが魅力です。
同じように立体感を出す編み方に「バブル編み」や「クラスター編み」がありますが、パプコーン編みは特にぷっくり感が強く、メリハリのある表情を作りたいときにおすすめです。
長編み5目で作る理由
パプコーン編みは、長編みを3目・4目・5目など、いくつかまとめて編むことで作られます。今回は「5目」で作る方法をご紹介しました。目数が多いほど立体感が強調され、編み地の印象がはっきりします。特にモチーフ編みやブランケットのアクセントとして使うと存在感が出ます。
手前に出す方法
パプコーン編みは、まとめた編み地を「手前」に出すか「後ろ」に出すかで仕上がりが変わります。
- 手前に出す場合:編み地の表面に立体模様が並び、装飾性が高まります。花びらやドット模様を表現したいときに最適。
- 後ろに出す場合:裏側に模様が出るため、表はフラットに仕上がり、すっきりとした印象になります。裏面側から編む際にも最適です。
今日は動画で「手前に出す場合」を紹介しましたが、同じデザインでも仕上がりが変わるので、ぜひ編み比べてみてください。
★より詳しく分かる動画はこちら→https://www.instagram.com/p/DPRTJS1CEDn/
実際の活用例
パプコーン編みは、小物から大物まで幅広い作品に使えます。
- お花モチーフ:花びら部分をパプコーン編みで表現すると、立体的で可愛い仕上がりに。コースターやブローチにも応用できます。
- ブランケット:規則的に配置すると、まるでドット柄のような可愛い模様に。赤ちゃんのブランケットなどに人気です。
- バッグやポーチ:前面にアクセントとしてパプコーン編みを入れると、編み地に個性が出ます。
作品のどの部分に配置するかによっても印象が大きく変わるので、工夫次第で無限に楽しめますね。
編み方のコツ
初めて挑戦する方がつまずきやすいポイントと、上手に編むコツをいくつかご紹介します。
- 糸を均一に引き出す
5目の長編みを同じ高さに揃えることで、きれいな形のパプコーンになります。編み針を引き上げるときは意識して高さを一定に。 - 針を戻す位置を確認
5目をまとめ終えた後、最初の長編みの頭に針を戻して引き抜きます。この位置を間違えると模様が崩れるので要注意です。 - 糸の太さと針のサイズ
柔らかい毛糸や太めの糸を選ぶと、よりふっくらしたパプコーンができます。逆に細い糸では繊細で小さな模様になります。用途に合わせて選びましょう。 - 手前に出す/後ろに出すを意識する
最初は「どっちに倒すのか」で迷いがちですが、編み進めていくうちに感覚がつかめてきます。練習を重ねると自然にできるようになりますよ。
まとめ
パプコーン編みは、編み物初心者の方にとって少し難しく感じられるかもしれませんが、実際にやってみると意外とシンプルな工程でできることに気づくはずです。長編みを5回編んでまとめるだけで、ぷっくりと愛らしい模様が完成します。
手前に出すか、後ろに出すかで雰囲気が変わるため、ひとつの技法で二度楽しめるのも大きな魅力です。作品づくりの幅を広げたい方は、ぜひマスターしてみてくださいね。
山下手芸店では、編み物の道具や毛糸も豊富に取り揃えております。もし実際に挑戦してみたくなった方は、お気軽にご相談ください。みなさまの編み物ライフが、より楽しく豊かになるようお手伝いできれば嬉しいです。
Instagramにも投稿中
👉 今日のInstagramでは、実際に編んでいる様子を動画で紹介しています。文字だけでは伝わりにくい部分も、動画ならきっと分かりやすいと思います。ぜひチェックしてみてくださいね。
→https://www.instagram.com/p/DPRTJS1CEDn/
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